動かなくても動かす

私が診療しているペットのほとんどが

老齢ペットか、

事故または脊椎の問題による

下半身麻痺のペットです。


昨日診たドーベルマン君も

事故で下半身麻痺になってしまいました。


でもとっても元気。

少し前までは上半身を起こして

腕と上体の力だけで

動くことができたのですが、

今はそれもできなくて、首を起こして

寝ながら移動できる程度です。


どうしても下半身麻痺など

立てない、歩けない ペットは

腕や足の動きが悪くなってしまいます。


動きが悪いのをそのままにしておくと

以前にも書きましたが、

筋肉は動かさないでいると

痩せてきます。


関節を動かしているのは筋肉ですから

筋肉が痩せると、

関節の動きも悪くなります。


そのまま何もしないでいると

やがて、関節も動きづらくなり

腕や足が突っ張ったように

なってしまいます。


このようなことを

知らない方が多いのです。


だから、例え麻痺で

自ら動かすことができなくても

動かして欲しいのです。


今動いている腕や足も

これ以上、筋肉が痩せないように

サポートしてあげて欲しいのです。


血行が悪くなると

筋肉はますます痩せてきます。


血行をよくするためにも

温灸などを併用して

マッサージや運動をすると

さらに良いですね。



ドーベルマン君の飼い主さんも

関節運動をさせてもいいって

知らなかったようです。


焦らず、少しずつ

動く範囲でいいので

動かせてあげてくださいね。


どうやって動かせばいいのか

分からない・・・


という方は、

どうぞご相談ください。