このところ、リハビリ依頼が多いです。
ほとんどの場合、
色々やったのにもかかわらず
歩くどころか立てない犬ばかりです。
CTやMRI
動物医療も発展しました。
素晴らしい検査、上手な手術、
最近では、鍼治療にトレッドミル…
立てないわけがない。
でも、数ヶ月経っても歩けないのです。
立てないのです。
なぜ?
私に依頼される飼い主さんはこう言います。
「どうやってリハビリしたらいいかわからない。」
つまり、
自宅でのリハビリを教えていないのです。
足を動かせ
足を刺激しろ
飼い主さん、やってますよ。
足の趾間をつねったら嫌がる。
「感覚が戻ってきましたね。」
「歩けるようになりますよ。」
これは感覚というより反射。
立てない犬にもありますよ。
反射があるからって、
立てるようになるとは限らない。
鍼治療=リハビリ
と考えている獣医師は
感覚が戻れば良し と
思っているかもしれない。
でも、それでは立てないの。
身体を支える筋肉が落ちてしまったら
立つ事はできないのです。
立つ事ができないと
歩く事はできないのです。
足を刺激するリハビリしか教えていない。
それでは立てないのです。
手術してすぐに私の指導で
リハビリを始めた犬は
立って歩いていますよ。
このワンちゃんたちも
手術して数ヶ月経っています。
まだ、歩く事ができません。
時間が経ち過ぎているので、
歩けるようになるには、
倍の時間がかかるでしょう。
でも諦めず、焦らず、
一緒に頑張っていきましょう。