うちに来るお客様のほとんどが、老犬または
椎間板ヘルニアの犬をお持ちの飼い主様です。
「お薬は何か飲んでいますか?」と聞くと、
椎間板ヘルニアの犬の飼い主様の多くが
「ステロイド」と答えます。
「ステロイド」
「ステロイド」には、
どんな効果があるのでしょうか?
⑴痛みをとる効果
⑵炎症を抑える効果
⑶免疫を抑える効果
⑷出血を抑える効果
「今ある痛みや炎症を抑えたい」という時、
めちゃくちゃ効きます。
痛みや痒み、炎症がすぐ治ります。
魔法の薬のようです。
でもその分、副作用が怖い薬です。
糖の合成を高めるため糖尿病になる。
免疫力の低下で病気にかかりやすくなる。
血栓ができやすくなる。
白内障に緑内障。
胃潰瘍、動脈硬化に高脂血症…
血管収縮作用があるので血の巡りが悪くなる。
その結果、筋肉硬結や削痩。
骨に血液が循環しなくなり骨がスカスカ、骨の壊死…
まだまだ挙げればいくつも出てきます。
精神にもダメージを与えるようで、
うつ病を発症しやすくなるようです。
さて、話を戻しますが、
椎間板ヘルニアの犬は、何の目的で
ステロイドを飲んでいるのでしょうか?
痛みをとるため?
炎症をとるため?
うちに来る椎間板ヘルニアの犬は
どこも痛がっていませんよ。
むしろ麻痺していますからね。
炎症をとるため?
どこに炎症があるのですか?
いつまで炎症があるのですか?
それでも、ステロイド必要ですか?
いつまで飲ませ続けないといけないのですか?
ステロイドは麻痺に効きません。
麻痺した手足は冷たいです。
温めて血流を良くした方が麻痺の改善に
効果あると思うけどな。